鋸山ハイキングマップ&ガイド


千葉県にある鋸山は絶景と神秘的な空間が体験できるお薦めハイキングスポットです。中程にある地図を参考にご覧くださいね♪♪





 

 品川駅から京急久里浜駅まで京急の快特で50分強。JR横須賀線でも行けますが(この場合久里浜駅)”安くて快適、運賃が安い”のはこちら・・今回も躊躇すること無く京急を選びました。
 この場合A快特と呼ばれる、都営浅草線直通ではない泉岳寺または品川始発に乗ると、二人掛けオールクロスシートの2100系に乗車出来ます。

 京急久里浜駅からフェリー乗り場まではバスで10分ですが、バスの待ち時間や途中渋滞を考えると、フェリーの出航時間40分前には京急久里浜駅に到着していれば乗り遅れないでしょう。フェリー乗り場を通るバスは「久7と8」系統です。

 久里浜港から金谷港までは、東京湾フェリーに乗船します。(片道大人700円小人350円 車4.0M-5.0M3850円運転者含む) さすがにフェリーだけあって、観光船とはけた外れの大きさです。船内にはお土産屋や軽食、飲み物類の売店もあり、僅か40分の乗船にはもったいない設備です。座席も多いのでGW中にもかかわらず着席には困りませんでした。

 しかし風の弱い当日でも結構揺れました。強い日は”船酔い”の配慮が必要かもしれません。


フェリーから出てくる車車車・・・想像以上に多い!

船内はなかなか立派!35分の船旅にはもったいない!


デッキは広々していて気持ちが良いよ!

ロープウエイからは東京湾が一望!

 金谷港から鋸山ロープウエイ乗り場までは国道を歩いて15分程で着きます。ここの乗り場周辺は寂れていて、とても観光地とは思えません。定番のお土産やすらも無いのです。(駅舎内にチープなお店が1軒)

 ゴンドラも小さくてデパートのエレベーターを大きくした程度しかありませんが、訪れた当日は5分間隔で運行されていて20分程の待ち時間で乗車出来ました。(大人片道500円こども250円)
 
 5分の乗車で、入るのに躊躇する食堂が併設されている山頂駅に到着です。しかしどう見回しても鋸山周辺にはここしか食事処が無いようです。下界で食べて訪れるか、もしくは下山してからの方が賢明です。

 ここからは日本寺の西口管理所まで足場の悪い道を下ります。メインの連絡路なのに、こんな状態のままほっぱらかしにしている事を考えると、行楽シーズン以外はロープウエイを使って訪れる人はあまりいないのでしょう。(ゴンドラが小さいのが頷ける。)


山頂の食堂のメニュー・・・
写真の色が悪くて食べる気が起きません〜
(ゾンビ色の牛丼・・・怖いな・・)

冷たく凍った??タオルも売っている!
麓には冷たく凍った??アクエリアスも売っていた!
ハイキングの途中で350円のTシャツとセット
で買っておけば良かったと後悔したな・・


 西口管理所は鋸山有料道路(往復1000円)を利用して来た人たちがいてかなりの人が集まっていました。山麓の閑散としていた雰囲気が嘘のようです。ハイキングに来てこれだけ人がいるとうんざりしてしまいます。

 ここで拝観料”こども400円、、大人600円を払って中へ・・・目的は山頂展望台にある「地獄のぞき」と日本一の大仏です。大仏は東側の山の中腹にあるので、ここからひたすら階段を降ります。100M以上降りると大仏前参道に出られ、広い道を下ると大仏(31M)に到着です。さすがにデカイ!!鎌倉(13M)のと比べ物になりません。ここには休憩所がありますが残念ながら飲み物以外は売っていませんでした。
この大仏へは無料の鋸山観光道路(終点に無料パーキングあり)を利用して訪れると東口管理所から近いです。

鋸山ハイキングマップ。


仏像は大きい!でも見た目の美しさは鎌倉かな・・?
 大仏の左手には山頂が見えますが、登る事を考えると気が重くなる高さです。漠然と登ると嫌気がさしそうなので、何段あるか数えながら登った所638段でした。今までこれだけ連続して登った記憶はありません。(相当へばる・・)

 山頂(本当の山頂はもう少し東)は僅か330Mとは思えない絶景が堪能出来て疲れを忘れさせます。特に北側の絶壁はすごい!オフセットして飛び出した岩の上に作られた「地獄のぞき」は高所恐怖症の人には耐え難い場所です。しかも手すりがさび付いているので、取れてしまいそうでよけい怖い!一部の手すりは腰の低さしかありませんでした。(ここは昔の石切場の産物です。崖は垂直で高さは70〜100M程度あるようです。休憩所がありますが、売店、自販機はありません。)

 山頂から少し西口管理所方面に戻ると北口管理所方面への道があります。途中には崖の中にくり抜いて作られた百尺観音が置かれています。このあたりは垂直な石に囲まれて神秘的・・・訪れる価値大です。


これが”地獄のぞき”だ!空中散歩感覚が味わえるよ!


山頂からは保田方向もよく見える。

百尺観音は崖に彫られた石像だ!エジプトに来たみたい。


”地獄のぞき”を北口管理所付近から望む。
オフセットされているのがよく分かる。

北口管理所に通じる道は
垂直の壁に囲まれて神秘的!


敷地内には小さな仏像がたくさんある。でも風化していて怖いよ・・
 北口管理所を抜けると苔むした岩がゴロゴロする登山道!しかも歩く人がほとんどいないらしくて、石に着いた苔がはがれていなくてスベるスベる。崖が日差しを遮るのが湿性植物がたくさん生えています。

 少し下ると寄り道しないで下山できる登山道と石切場跡地や洞窟を回れる新道との分岐点に到着します。(管理所から10分)私たちは躊躇い無く新道を行くことにしました。ここから石切場に行くのには少し登らなければなりません。

 石切場は新道の途中から少し測道を登った所にありました。(分岐点から15分)崖の下が広場になっていて置き去りにされた工事道具や廃墟があります。「安全第一」と崖に大きく刻まれていたのが印象的でした。

北口管理所のからの道は苔でツルツル!


石切場。誰もいない空間が気持ち良い・・

切り立った崖には「安全第一の」の文字。


洞窟は石切の産物・・どれくらい深いのだろうか・・

 一旦新道に戻り今度は洞窟へ向かいました。相変わらず苔むしていますが滑りにくくなり安心して歩けます。(石切場から10分)

 洞窟は石をくり抜いて作られていて中にも入れますが、水が溜まっているようだし、岩石だらけの通路を降りる必要があるので、入り口からの見学で済ませました。

 もし中に入る場合は懐中電灯を持参した方が楽しめるでしょう。
 洞窟からは崖下沿いの日陰道でジメジメ・・大変滑りやすくなっていました。崖からの雨水が溜まったのか、小さな池があちらこちらにあったり、岩の隙間を通る所もあって楽しめました。15分ほど歩くともう一つの洞窟への分岐点です。

 今回は相方たちがへばっていたので、残念ながらパス・・行きたかったです。

崖を伝わって流れてきた雨水が溜まったのか
小さな池がいくつかあった。


切り通しの登山路。こんな場所がいくつかあった。

 ここからはだらだらした下り坂が続いて歩きやすくなります。途中階段もありますが、北管理所付近のツルツルの急階段と違って楽でした。15分ほどこの道を歩くと館山自動車道が見えて来ます。ここからは舗装路になり15分ほどで登山の案内のある交差点、そこから浜金谷駅までは10分程で着けます。

 登山道は整備がきちんと行われていないようで、滑りやすい所も多く、トイレすら無いのです。しかし人出が少ない分(GW中にもかかわらず途中出会った人の合計は10人程度。)自然が満喫出来るし途中見所も多いので、ハイキングに付加価値を求めたい方にお薦めです。

 しかし子どもを連れで行く場合は小学生中学年以上を考えた方が良いでしょう。
 今回ハイキングルートは下山コースです。日本寺の北口管理所からフェリー乗り場まで休憩を入れて約2時間でした。登る場合は2時間半程度掛かると思います。また日本寺内を見学するとハイキングルートとは別に1時間は最低必要になります。

 今回のハイキングで一番困ったのが食事・・・山頂駅の食堂以外ないのです。おかげで下山(15時半)まで昼食にありつけませんでした。食事処は浜金谷駅周辺に数件と、フェリー乗り場付近にある”行列ができる回転寿司「船主」”お洒落なおみやげ屋「ザ・フィッシュ」内のレストラン&スナックコーナーなどです。(今回は「ザ・フィッシュ」内の海鮮レストランで食事!美味しいかった!!)
 二番目はトイレ・・駅や日本寺以外は全くありません。水分を取りすぎると地獄を味わうことになるので、注意してください。

 (注)この情報は2002年のものです。このページへのアクセスがかなりあるので、知られていなかったここのハイキングコースがメジャー化し、訪れる方が増えたかもしれません。


参考HP

  富津市観光案内  鋸南町

2002/5/6作成

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